玄米がいいのは聞くけど実際は・・・?【玄米の意外な効果】

玄米には魅力が満載!!!!!

「玄米が身体に良いというのは聞いたことがあるけどピンとこない」

「毒があるんじゃ・・・?」

「ただのお米の皮なのでは??」

なんて、いろんな情報やうわさがありますのでよくわかりませんよね・・・

 

ということで、健康オタク管理栄養士が

『玄米の健康効果』をまとめてみましょう!

玄米の健康効果厳選3つ

便秘解消・予防

玄米は、要するにお米の「皮」!

つまりは食物繊維が豊富なのは納得ですよね☆

 

食物繊維は「水溶性食物繊維」と「不溶性食物繊維」がありますが

玄米に主に含まれるのは「不溶性食物繊維」

便の量を増やし、

腸を刺激するため腸の動きを促し、便通をよくしてくれます。

腸内の毒素とともに排出されますので、

できるだけ身体に溜め込みたくはないですね・・・

 

ただ、よく噛まなければ

消化に悪いとともに、栄養素も十分に吸収できませんので

白米以上によく噛むことを意識してくださいね!!!

 

よく噛むことの健康効果も得られますので、

しっかりと噛み砕きましょう!!

デトックス・解毒・排毒

食物繊維の排便効果もありますが、

『フィチン酸』という成分の《キレート効果》のおかげで体内の毒素が排泄されます。

キレート効果とは、簡単に表すと

『通常は細胞膜を通り抜けにくい物質・成分が、ある成分と結合することで、細胞膜を成分が通り抜けやすくなる』ことです。

 

有名な例ですと、

牛乳の「カルシウム」レモンなどに含まれる「クエン酸」』です。

牛乳にレモン汁を混ぜると、『カルシウム』と『クエン酸』がキレート作用を起こし、

吸収されにくいといわれるカルシウムが、吸収されやすくなります。

レモン汁の販売促進のための「レモン汁の魅力の一つ」として紹介されたことがきっかけで知られるようになりました。

 

これと同様のことが、玄米では体内で発揮されます!!

玄米に含まれる『フィチン』という成分が胃の中で『フィチン酸』となり、

その『フィチン酸』が、体内に存在する『重金属などの有害物質』に結合し、

体外へと排出することで排毒が叶います!!

なかなか排出できないといわれる『添加物』もちょちょいのちょい☆

 

「東城百合子」先生の『玄米菜食と健康料理』によると

「フィチン酸は、放射性物質、水銀、重金属ともよく結合して、これらを体外に排泄する働きをします。」

と示され、

現に放射線に関しては

玄米食をしていた長崎の医院は、原爆が落とされた1.4km先にあったにもかかわらず、職員の原爆症の発症がなかったといわれます。

(おそらく『味噌』『梅干し』『海藻』も重要です。)

 

これは、調べるとよく見かける事象で、

私が玄米に対して、非常に信頼がおける食物だと感じるきっかけとなったエピソードです・・・。

 

ただ、この『デトックス・解毒・排毒』作用は非常に強力ゆえ

「体内のミネラルがとられて減る」

とまで言われることもありますが・・・!

 

引用:原爆被害を受けたある長崎の病院のお話

『ミネラルが排出される』『減らされる』??

おそらくこれは、

フィチン酸』の「キレート効果」をうけた迷信に近いものです。

 

この『ミネラルが排出される』ことなどの迷信に関して、

根拠となる文献は無いといわれています。

 

では、『フィチン酸』の変化の流れをよくみてみます!

まずこの成分は、ミネラルやタンパク質などの栄養素と結合する性質があります。

その『フィチン酸』は、さまざまなミネラル(栄養素)と結合した状態でき、

『フィチン』というミネラルと結合した形で玄米に存在しています。

(フィチン酸+ミネラル(栄養素)=フィチン)

胃の中に入ると分解されて、フィチン酸とミネラルに分かれます。

つまり、

『フィチン』は玄米からミネラルを運んでくれているとも考えられますね!!

「ミネラルが減っている」とは言いづらいです。

 

また加えて、

『フィチン酸』は玄米だけでなく、その他穀類・豆類にも多く、

ナッツ類など他の食品にも含まれています。

バランスの取れた食事を摂っている人については、

ミネラルの生物学的利用能に有意な影響を及ぼさないことが、複数の研究により示唆されています。

 

以上のことから、

栄養素の排出・減少に『フィチン酸』の影響は少ないということがわかるため

このことは心配しなくてよさそうです。

 

 

むしろ「抗がん作用」「血栓症予防効果」もあり健康効果が大きく

注目が集まっています。

 

引用:玄米の栄養と効果・効能|ダイエットや抗酸化効果が!

フィチン酸:反栄養から有機システムの複数の保護因子まで

「玄米には毒がある」というのは本当?

また、もう一つの玄米の心配事として

『玄米毒』があります。

『玄米には毒がある』??

〈玄米毒〉といわれている物質は『アブジシン酸』のことです。

 

『アブジシン酸』とは、主に植物全般、そして菌類・藻類・動物細胞にも含まれる「植物ホルモン」です。

これは自分自身を外敵から守るために、

適切な時期が来るまで栄養成分を閉じ込めて、

発芽を抑制する「発芽抑制因子」です。

 

この『アブジシン酸』が「生命活動に欠かせないミトコンドリアを傷つける」という噂があります。

これが〈玄米毒〉といわれる所以でしょう。

 

ただ、この説には《科学的根拠となるものは見受けられない》

《神経質になる必要はない》という意見が多く見受けられました!

(ではなぜこんな噂が・・・笑)

 

食品安全委員会にも

『2010年に米国環境保護庁が、アブシシン酸の安全性に関して、

「幼児や子供を含めた消費者に危害が生じる可能性はないという結論に至った」と公表した

とのことでした!

 

こちらもむしろ

「抗炎症作用」「動脈硬化予防・改善」「糖尿病の予防・改善」への有用性が期待されるそうです。

 

引用:デトックス作用のある玄米。フィチン酸・アブシジン酸の影響で、逆に貧血や不健康になったりしない?

引用:「玄米には毒がある」というのは本当?

引用:玄米のデメリット『毒』と言われる原因と、無毒化する炊き方

心配は無いとはいえ・・・【解決策】

危険性が科学的には少ないとはいえ、

なんとなく心配なことは理解できます。

 

有名な解決策としては『浸水』です!

方法は色々諸説ありますのでやり方にも迷いますよね・・・!

 

しかしやはり、なんといっても神経質になる必要はないので、

あなたのやりやすいようにするのが一番だと思いますよ!!

(色々見るとやりやすいのは3~12時間って感じですね)

 

私は、もはや美味しければ良いかなと思い、味重視でいろいろ浸水時間を試した結果、

朝起きてから夕飯を作る夕方まで

または遅くとも昼過ぎから夕方まで

の時間で玄米を浸水しています。

 

たまに、朝に浸水して用意したものの、晩御飯が急に作れなくなったときは、平気で次の日までそのままにしています(ガサツの極)(#乱暴な暮らし)

 

「硬くてパサつく」といわれがちですが

浸水(常温)しておけば白っぽく柔らかくなり、

炊飯器で炊いても、圧力鍋で炊いたようなモチモチになります!

 

 

「12時間以上浸水することで発芽を促し、毒を減らす」という

方法もありますが、

玄米毒が減るのは3分の1程といわれ、微量ということと

雑菌の繁殖も考えると

『毒を気にする』という観点では、こだわるまでもないかな・・・と

個人的には思います。

 

一方で、『美味しさ』でいうと、

発芽玄米発芽発酵玄米

一味違った美味しさですのでおすすめではあります☆

手間はかかりますが・・・!

おすすめは土鍋

また一方で、よく考えてみると

そんなに毒が心配されるような食物を、

長い日本の歴史の中で食べられ続けていたとは・・・と思いませんか?

 

先人の知恵として

自然と、毒の抜ける方法で食べていた

あるいは

もともと毒の影響は少なかった

とも考えられますね・・・!

 

ということで、

私が『玄米の危険性』に関して最終的に伝えたいこととしましては

《昔のようなやり方で炊く》です!

 

つまりおすすめは《土鍋で炊く》

土鍋の発する遠赤外線により「玄米毒」は無効化されるといいます。

 

圧力鍋とは違った甘みや風味が出て、

消化も良く、栄養素が流れ出ることも少ないため

栄養素を存分に取り入れられます。

遠赤外線効果により、ぽかぽか効果もあり、

病人には特におすすめです!

私も、看病をする際は土鍋です☆

 

美味しさでいってもおすすめです!

遠赤外線により

芯までふっくらと炊き上がり絶品ですよ☆

豊富な栄養素

忘れてはならない!

白米との違いとして『栄養素』が豊富な点は

大きな魅力の一つでしょう!!!!

私の大好きな本『自然療法(東城百合子著)』をもとに、まとめていきます☆

 

①イノシトール

肝臓を強めて老廃物を体外に排泄する大切な役割があります!

 

②フィチン酸

先述しましたが、ストロンチウムなどと結合して

体内に吸収させることなく外に出してくれます☆

ストロンチウム放射性物質のひとつ

ストロンチウムなど放射性物質だけでなく、

公害物質なども流す働きも強いです。

梅干しと共に食べると、

梅干しのクエン酸アミグダリンという特効成分の働きも加わり、

公害物質をや身体の中に残さないで排泄します!

 

③ガンマーオリザノール

神経の働きを強め、自律神経の調整に非常に大切な成分です。

これにより、内臓の働きも強まり、

新陳代謝も盛んになります☆

 

以下はビタミンについて!!!

①ビタミンB1

デンプンをブドウ糖に変える時に重要な役割をもちます!

欠乏症では「脚気」が有名ですね。

 

↓白米と玄米の食生活の違いから生まれる、

わかりやすい健康被害の例です↓

 

江戸時代に、精米したお米を食べる文化が都市部から広がり始め

その頃から、江戸を訪れた地方の大名や武士などから

倦怠感食欲不振手足の痺れ

を訴える人が現れました・・・。

しかし、それらは田舎に戻ると治る

そこから

江戸わずらい」と呼ばれていました。

 

この症状は、脚気の症状です。

ビタミンB1は、お米の胚芽に多く含まれ、

精米で取り除かれてしまいます。

(当時の人々は一汁一菜が基本で、

ご飯を大量に摂り、おかずは量や数も少なかったことから

精米・白米の浸透がビタミンB1不足の原因となっていました)

 

脚気の具体的な症状としては

ブドウ糖が生成できずに不足し、

血液が酸性化するため

・疲れやすい

・根気なく居眠りする

・頭の回転が悪く直感力も鈍る

・朝起きるのもだるい

・ときどき手足が痺れる

おや、現代人に多いですねこういう人・・・

 

②ビタミンB6

グルタミン酸と結合して

脳育を助ける重要な役割があります。

+

老廃物や不燃焼物・毒素を流し出してくれます。

 

③ナイアシン(ニコチン酸)

こちらはガンを抑制・治癒する作用があります。

 

④ビタミンE

こちらも玄米には豊富!

生殖ビタミン・老化防止ビタミンとして

注目されていますが、

特に生殖に関係が深いそうです。

ビタミンEの不足は

生殖細胞が変質し、精子不足で受胎不能

また、胎盤障害により流産の原因にもなります・・・。

不妊症だった人が何人も、玄米食で

赤ちゃんを授かったと大感激する例は山ほどあるみたいです!!!!

 

また、脂肪代謝にも関係が深く

不足すると

・皮膚の乾燥

・排卵不全

・血尿が出る

などがみられるそうです。

まとめ

玄米の魅力や誤解をざっとまとめさせていただきました!

まだまだ語り足りないところはありますが・・・。

 

とっかかりとして、お役に立てましたらと思います☆

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